LOVE Final



愁斗にすきだって気持ちを伝える決心をした次の日の朝。私は少し早めに起きた。


“自分に自信を持って頑張りなさい”


そう言ってくれた母さん。



昨日あの後風華に電話で相談して言ってくれた言葉。


“何も言うことは無いでしょ。とりあえず、自分の気持ちを伝えれば良いんだから”






この二人の言葉で凄く凄く安心できたんだ。―ありがとう。私、頑張るよ。


いつもより早めに家を出た私は愁斗に会いに行くために、愁斗の家へ向かった。といっても愁斗の家と私の家はお隣。私は深呼吸をして、インターホンを押す決心をした。押そうと思った、そのとき。




「あれ?相川?」
「・・・愁斗・・・?」


丁度良いところに愁斗がでてきたので私はビックリして目を見開く。





「どうしたんだ?こんな早くに。」
「愁斗こそ。いつもギリギリに来るくせに・・・」


しばしの沈黙。先に口を開いたのは愁斗だった。



「・・・・・・ちょっとお前に用事があって・・。」
「私?」
「ああ」

そう言うと愁斗は私の見つめ、少し間を空けて言った。






「俺・・・さ・・・・・・・」

「?」












「・・・優香のことがすきなんだ。」












「え・・・・?」



信じられなかった。愁斗がそんなことを言ってくれるなんて思っても見なかったから。私は嬉しさのあまり涙が溢れてきそうだった。言ってくれたことだけじゃない。もう一つの喜びもあったんだけど。



「・・・・・ホント?」
「え?って・・・なんで泣くんだよ!」
「だって・・・嬉しくって・・・」


愁斗は少し戸惑った様子を見せてこう言った。




「まぁ、その言動からしてもう返事は分かるけど・・・返事は?」



ドキドキした胸を抑えきれずに俯いていた私は上を見直して愁斗を見つめて笑顔で言った。





「私もね、愁斗のことがすき」




「マジ・・・?」
「うん!」


お互いの顔を見合わせて笑い合った。







不思議な安心感。

今気づいたの。

すきって本気で言えるのは・・・・愁斗だけだってこと。











あの時感じた、もう一つの喜び。

それは、また、あなたが私の名前を呼んでくれたこと。

















. . . F i n . . .








二人ともどちらかというとクールな方なので、動かしにくかったー;
クールな人は好きなんですけどね。
幼馴染みの風華ちゃんと優希と一緒だったら動かし易いんだけど。

最後の方は本当に苦労して書いたような気がします。
最後になって「どう進めよう…」と迷ってしまう・・;
皆様、読んで頂いてありがとうございました。