古い古いビルの上
狭い狭い屋上で
並んで座って遠くの花火を見つめた

何でもないそのビルに魅せられた
行き場もない人間ばかりが集まって
他愛もないことが本当に楽しくて
それはその場所を愛する人間だからこそ

ぬるい風が私たちを包んで
笑い声が夜空に吸い込まれていく

さぁ、また楽しい夜が始まる。


( 061018 )