胸の中にある言葉を 伝えられればよかったと思う
想いを伝えられないという もどかしさ
今年もまた年を一つ重ねるように 夏が訪れる

いつからだったかは忘れたけれど
気づけばあなたの隣にいた 友達 として
それでも離れなかったのは
「肩書き」よりも「そばにいる」ことを優先したから

ふと見上げた斜め上
気づいた途端に明るい笑顔
本当は手に入れたかったけれど
何よりも大切だったから 出来なかった

言葉は口に出さなきゃ伝わらなくて
またあなたの隣にいる夏がひとつ 増える
同じ季節を過ごした時間は あなたの中に残るのかな

憎らしいほど晴れた明るい空は
私とあなたの笑顔を照らして
「すきだよ」という言葉すら 隠してしまう


( 061018 )