rain rain "good-bye,"

しとしとと降っていた、雨。どうせなら濡れて全てを洗い流してくれると良いと、おもった。

「・・・ばっかみたい」
何度も、何度も泣いた。あの日から。声をあげて泣くこともあれば、ふとんで身体をすっぽりと覆い尽くして声を殺して泣いた事もあった。あなたを思って泣いていたのか、それとも自分の不甲斐なさに泣いていたのか・・・それさえ、心の中がぐちゃぐちゃでわからなくて。―はあ、と溜息をつく。雨は、嫌いじゃない。嫌いじゃないけれど、気分によっては苦しくなる。息苦しくなる。

「       」
呟いた言葉は小さくて、あなたには届かない。私の中にも、きっと残らないだろう。・・・頭の中で、エンドレスで繰り返されるラブ・ソングに、泣きたくなった。それでも、私は雨を見つめてぐっと堪えた。今泣いたら、また、。
  あなたの笑顔は眩しくて、多分私には手の届かないものだった。そんなことは、知っていた。でも、手放せなくて。手放せなかったからこそ意味のないくらい大きな想いになっていった。

「・・・さよなら。」
だから、今日だけは泣かせて欲しい。泣き崩れたい。雨を見つめて。


雨は降り続き、私の心も、止むことはない。






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雨の中で「私の恋」に「サヨナラ」を告げる。泣き崩れても涙を拭ってくれる人はいなくて。そんなさみしさ、そんな切なさ。わかってくれる人が現れるまで、私は泣きつづける。日記で書いたもの。